すのこの上にマットレスを乗せるタイプのベッドは手軽に設置できるだけでなく、天井までの距離があるので部屋が広く見えるというメリットがあります。
ただ、床面下のスペースが狭いので収納としては使えず、ベッドのスペースが無駄に感じる人も。
そんな時におすすめなのが、すのこベッドを底上げする方法です。
ここでは簡単、かつ手頃にすのこベッドを底上げする方法、たかくするために必要な準備についてお伝えします。
すのこベッドを「底上げ」するとは?
ベッドの「底上げ」と聞いても具体的にイメージできない人もいるかもしれませんが、簡単に言うとベッドを高くする、高さを変えることです。
すのこベッドの中には床板がすのこ仕様でフレームは一般的なベッドのように脚が付いているものもあれば、すのこ板そのものにマットレスを乗せる、あるいは布団を敷いて使うタイプのものもあります。
どちらのタイプでも床面となるすのこ板の高さを今よりも上げる、高くすることを「底上げ」すると言います。
高さの変え方、どのくらい高くするのかはなぜ底上げしたいのかによって変わるので、実際に底上げする前には高さを変えた後の寝室を具体的にイメージしておくことが大事です。
ベッドを高くするメリット
ベッドを高くすることで色々なメリットが考えられますが、主なメリットは次にあげる5つです。
1.お掃除ロボットが使えるので掃除がラク
ベッド下は奥まで掃除機が入らないので隅にほこりがたまりがち、掃除が面倒なので手抜きしがちという人も、ベッドを高くすればお掃除ロボットが使えるのでラクに掃除できます。
長い時間を過ごすベッド回りを清潔に保つことは、健康のためにも必要なことなのでマメに掃除することが大事です。
カビやダニの発生、繁殖を防ぐためにも毎日のお掃除が重要なので、ベッドを底上げしてお掃除ロボットが入るようにしておけばラクしながらきれいな状態を保つことができます。
2.収納スペースが増やせる
ベッド下に衣装ケースなどを入れて収納スペースとして使えば、お部屋を広く見せることができますが、床面下にスペースがないと収納としても使えません。
底上げすることで収納スペースを増やせれば、どんどん増えていく洋服や小物の整理整頓もでき、季節ものの洋服や寝具などの収納場所にも困りません。
ワンルームのお部屋で収納スペースがない場合は、ベッドの下を活用することですっきりとした部屋作りができるので、底上げがおすすめです。
3.起き上がる時の体の負担が少ない
ほぼ、床と同じ高さのすのこベッドで寝ていると起き上がる時に腰や膝に大きな負担がかかります。
若い人でも腰痛持ちの人は多いので、起き上がるたびに腰の痛みを感じる、寝起きが辛いという人もいるのではないでしょうか。
自分の身長に合わせた立ち上がりやすいベッドの高さにしておけば、目が覚めた時の起き上がりもスムーズ、体の負担も減らすことができます。
4.ソファ代わりに使える
狭いお部屋にベッドとソファを置くと自由に使えるスペースがなくなってしまうので、どちらかを諦めているという場合、ベッドを底上げすることでソファ代わりに使うこともできます。
腰掛けやすい高さに底上げするだけで、今使っているベッドがちょっと座りたい時に便利なソファになってくれます。
5.お部屋の雰囲気を変えられる
ベッドの高さが変わるとお部屋の雰囲気もがらりと変わります。
収納場所を増やしたり、ソファ代わりに使ったりという実用的なメリット以外にも、見た目が変わることで見慣れた家具も全く違った印象になるというメリットがあります。
大きな家具を買い替えるのは費用面でも負担が大きいですが、ベッドの底上げをすれば安価でお部屋のイメージチェンジができます。
ベッドの高さを変える前の下準備
ベッドを高くする前には下準備が必要です。
方法によっては手の込んだ準備不要のものもありますが、どんな方法で底上げするにしても、何のために高くするのかという目的をはっきりさせておくことが大事です。
収納にしたいのか、座れるようにしたいのか、それともただ雰囲気を変えたいだけなのかによって、何センチ高くすればよいかが変わります。
実際の作業に入る前に必要な下準備を下記にまとめてみました。
・現在のベッド下の採寸
高くするのは何センチなのかを知るためにも、まず現在のベッド下の高さを測る必要があります。
30センチにしたいなら、何センチ底上げしないといけないのかがわかっていなければ、高くしたのに用途に合ってなかったということになりかねません。
また、底上げする時には目的の高さギリギリ、ぴったりに上げるのではなく1センチ~2センチ程度の余裕を持たせておきましょう。
一般的にベッドの高さは30センチ以内と言われており、それ以上高いと安定感がなくなったり、ベッドの上り下りがしづらくなったりするので気をつけてください。
・作業に必要なスペースの確保
ベッド下に何かを挟み込む、脚を付け替えるなど作業内容に応じて必要なスペースを確保してきましょう。
ベッドを動かしたいけれど家具が邪魔で動かせず作業が進まない、一人ではベッドが移動できないなど、実際に作業を始めてから戸惑うことも少なくないようです。
ベッドの重さはどのくらいなのか、どの程度移動が必要なのかを考慮して準備しておきましょう。
作業内容によっては、床を傷つけないためにカーペットやラグを敷くといった準備も必要です。
ベッドを高くする5つの方法
DIYが苦手でもできる底上げ方法、ちょっとコツが必要なDIYでの底上げ方法など、ベッドを高くする方法は色々です。
どうしてもDIYは無理そう、途中でくじけてしまいそうという人は、作業の手間をかけずに部品を購入するという方法もあるので、自分に合った方法を選んでください。
これからご紹介する方法は、底上げしたときに、重さに耐えられるかしっかりと確認してから行いましょう。
・長い脚に付け替える
ベッドを販売しているお店の中には、交換用の長い脚のみを販売しているところもあります。
脚だけを付け替えるので作業に時間もかからず、専用の脚なので安定感、安全性にも問題なし。
できるだけ手間も時間もかけたくないという人にはお勧めの方法ですが、必ず長い脚が販売されているわけではなく、脚だけと考えると割高になることも多いかもしれません。
・継ぎ足しを購入する
長い脚ではなく、最初からついている脚に継ぎ足すための継ぎ脚を購入する方法もあります。
何センチ高くしたいのかによって継ぎ脚の長さを選ぶこともできますが、全てのベッドに合うわけではなく、長い脚と同様に割高になることもあります。
・市販のブロックやレンガで高くする
ホームセンターなどで販売されているコンクリートブロックやレンガを脚代わりに使って、ベッドを高くする方法もあります。
そのまま使うだけでなく、ペイントしたり文字を書いたりすれば、脚代わりにしたブロックやレンガそのものがインテリアのようにもなります。
ただし、元々ベッドの高さを変えるために販売されているものではないので、安全性には十分に配慮してください。
・木材で土台をDIY
初心者でもDIYに使いやすいのがホームセンターで購入できる「2×4材」などの木材です。
規格が決まっており、専用の固定部品なども販売されているので誰でも簡単に枠組みを作ってベッドの底上げができます。
・カラーボックスの上に置く
安価なカラーボックスをいくつか並べて、その上にすのこベッドを置くと高さを変えられるだけでなく、カラーボックス収納としても使えます。
カラーボックス専用の引き出しや目隠し用カーテンなども販売されているので、収納として使いやすいようにアレンジも可能。
しっかり固定するための固定金具をねじ止めする必要はありますが、それほど難しくないのでDIYの経験がない人でも簡単に底上げできそうです。
高さ調整できる便利なベッド3選
ベッドの高さを変えるかどうかはわからないけれど、最初から調節できるベッドを買っておけば底上げしたいと思った時にすぐ高くできて便利です。
どのくらいの高さにできるのか、どこまで低くできるのかはベッドによって違うので、調節可能な範囲についてはしっかり確認しておきましょう。
簡単組み立て 高さ調節可能なすのこベッド
北欧調のシンプルなデザインで耐荷重350キロの頑丈すのこベッド。
長短2本の継ぎ脚で高さを4段階に調節できるのでライフスタイルやお部屋に合わせたベッドとして使えます。
天然檜 3段階に高さ調節できるすのこベッド
すのこだけでなくフレームにも国産の檜を使用した贅沢ベッド。
布団でもマットレスでも使えて、継ぎ脚で床面の高さを3段階に調節可能。
好みの高さでおやすみいただけます。
フレームもすのこも檜材を使用。
コンセント付き 高さ調節可能なすのこベッド
ヘッドボード背面にも収納が付いた機能性の高いすのこベッド。
ロングとミドルの2種類の脚付きで、脚を外したロータイプから、ハイ、ミドルと3段階に高さが調節できます。
まとめ
ベッドの高さは見た目だけでなく使い勝手にも大きな影響があります。
収納スペースがない部屋ならベッドを高くすることで収納が確保できますし、ちょっと腰掛けたい時にベッドが使えれば便利。
最初から高さが変えられるベッドなら手軽で、お金を賭けずに底上げが可能です。
ベッドの買い替えを検討している人は、こちらで紹介している高さの変えられるベッドも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。