引っ越しを伴う転勤が多いご家庭、生活スタイルの変化が多い世代はもちろん、寿命を迎えるまで家具をしっかり使いたい人など、全ての人を悩ませるのがベッドなど大物家具の処分です。
解体するだけでも大変、道具もひとでも時間もかかるうえ、処分するとなると思った以上に費用がかかってびっくりしたという声も少なくありません。
こういう経験をすると、次はラクに解体できて処分費用を抑えられるベッドを購入しようと思うのではないでしょうか。
ここでは、簡単に解体、分解できて処分費用や手間を抑えられるベッド選びのコツ、不要になったベッドの処分方法についてわかりやすくご説明しています。
ベッドの処分方法3つ
ベッドを処分する方法は色々ありますが、ごく一般的なものとしては次の3つが考えられます。
それぞれの方法のメリット、デメリットもあわせてご紹介しておきましょう。
1.自治体に処分を依頼する
ベッドを処分する際の最も一般的な方法は、自治体に処分を依頼することです。
どのような手順なのか、費用がいくらかかるのかは自治体によって違うので事前に確認しておきましょう。
・メリット
1000円~2000円と処分費用が安い。
自宅近くで回収してもらえる。
・デメリット
回収日が決められている。
回収予約が取りづらい時期がある。
2.粗大ごみ処分業者に依頼する
粗大ごみ回収、不用品回収を行っている業者はたくさんありますが、民間の業者のため処分費用は様々です。
電話やインターネットで処分を依頼すると指定日時に玄関先まで来てもらえることがほとんどなので、ベッドなどの大型家具を処分したい一人暮らしの方でも安心です。
・メリット
回収時間に融通が利く。
自分で運ぶ手間がない。
・デメリット
高額な費用を請求するケースもある。
費用相場が自治体に比べると高額。
3.リサイクルショップに相談する
処分はしたいけれどベッドとしてまだ十分に使えるという場合、リサイクルショップに引き取ってもらうことも可能です。
ほとんどのリサイクルショップは無料査定を行っており、上手くいけば処分費用はゼロなうえに売却でいくらかプラスになることもあります。
ただし、年数の古いものや汚れがあるものは買取不可、有料での引き取りになる場合もあるので、有料引き取りの金額と他の手段での処分費用を比較してどうするかを決めましょう。
・メリット
買取が成立すれば処分費用がかからない。
出張査定、買取サービスを利用すれば自分で運ぶ必要がない。
・デメリット
買い取ってもらえないものもある。
ベッドを解体する際の注意点
自分でベッドを解体することは可能ですが、大型家具なので一つ一つのパーツも大きなものです。
分解する時には、周囲を片付けて広いスペースを確保し、手袋などをつけて慎重に作業を行ってください。
また、室内で作業する場合は床や壁などを傷つけないよう保護用のシートで覆っておきましょう。
解体に必要な道具はプラス、マイナスドライバー、六角レンチ、のこぎりなどです。
ホームセンターなどで道具を揃えておくと良いでしょう。
分解手順
・フレームのネジを外す
ベッドのフレームはネジやボルトなどが複数使われています。
すべてのネジを外して、パーツごとに分解していきましょう。
ベッドによっては必要な工具が付属しているものもあるので、購入時に残してあればそれを使うことができます。
普段使わないような特殊な工具、一般家庭では見かけない工具が使われている時は、なくさないように保管しておくと解体の時に慌てずに済みます。
・素材ごとに仕分けする
ベッドには木材、金属、プラスチックなど様々な素材が使われています。
素材によってゴミ出しできる日が違うので最初に仕分けしてから次の切断作業に入るとごみをまとめやすく、解体、切断しながら同時に周囲を片付けていくこともできます。
・ごみ出しできるサイズに切断する
自治体指定のごみ袋に入るサイズ、具体的な長さが示されているものなど、ごみ出しのルールは自治体ごとに異なります。
どこまで切断すれば良いのかは作業前に必ず確認しておいてください。
ホームページなどでごみの処分方法、ごみ出しできるサイズなどを公開している自治体もありますが、見当たらなければ電話で確認してください。
分解、切断が終わったらあとはごみの日にルール通り出しましょう。
分解・解体しやすいベッド選びのポイント
高価なベッドは何年使ったとしても自分で解体、切断するのをためらってしまうでしょうし、そのようなベッドは解体しづらい構造のものが少なくありません。
一生モノとして購入するのであれば、思い切って高級ベッド、デザインにこだわったベッドを買うのも良いかもしれませんが、耐用年数を迎えた時にどうするのかまで考えるなら、やはり処分が簡単なものを選んでおくのがおすすめです。
どんなベッドが解体、分解しやすいのかポイントを下記にまとめてみました。
手頃な価格で購入できる
ベッドの値段が処分しやすさに直結するわけではありませんが、「高かったのに」という気持ちがあると解体をためらったり、切断に迷いが生じたりするかもしれません。
逆に安価で購入したベッドなら、また買い直せるという気持ちになりやすいのでためらうことなく処分できるのではないでしょうか。
精神的に処分しやすいかどうかは購入価格に左右される部分も多いので、購入時にはその点も考慮しましょう。
シンプルなデザイン
たくさんのパーツが使われたデザイン、異素材を組み合わせてデザインされたベッドはお洒落ですが、解体、分解することを考えると扱いづらいかもしれません。
素材ごとに切断するのに必要な道具が変わることもありますし、パーツが多いとそれだけで解体に時間がかかります。
処分しやすいベッドを選びたいなら、極力パーツが少ないもの、シンプルなデザインのものを選びましょう。
ごく一般的な工具でも解体しやすい素材は木材です。
すのこベッドのようにほとんどのパーツが木材で作られているものは、小型ののこぎり、ドライバー、六角レンチといったベーシックな工具さえあれば解体、分解でき、処分する時も一般ごみとして出しやすいのではないでしょうか。
分割されたパレットタイプ
分割されたベッドと聞いてもイメージしにくいかもしれませんが、パレットのようになったすのこを並べてベッドにすると考えるとわかりやすいでしょう。
同じサイズのパレットを何枚並べるかでシングル、ダブルとベッドサイズを変えることも可能なうえ、同じパレットを収納として使ったり、壁に立てかけてヘッドボード代わりにしたりといった使い方もできます。
処分する時にはベッドの何分の一かのサイズのパーツを分解するだけなので手間もかかりません。
また、通常のベッドのようになっているものでも、分割機能付きのものがあるので、処分が簡単なベッドを探している人は「分割」、「パレット」をキーワードにベッドを探してみるのもおすすめです。
当店でもパレットベッドを取り扱っております。詳しくはこちらをご覧ください。
解体しやすいおすすめベッド7選
これからベッドを購入するなら、処分する時のことも考えてという人におすすめなのが、解体しやすいベッド、最初から分割されているベッドです。
デザインがシンプルでパーツが少ないベッドなら解体も手間なし、最初から分割されているベッドなら小さく切断する手間を最小限に抑えることもできます。
シンプルなヘッドレスすのこベッド
ヘッドボードがないシンプルデザインのすのこベッドは、お部屋が広く見せるので手狭な寝室にもおすすめ。
天然木を使用したナチュラルな雰囲気で、どんな空間にも馴染んでくれます。
三つ折りも二分割もできるコンパクトすのこベッド
山折りにして布団干し、三つ折り、分割してコンパクト収納も可能なすのこベッド。
調湿効果、防ダニ効果が期待できるだけでなく、軽量で扱いやすい天然桐材100%です。
耐荷重350kg 組立簡単 ヴィンテージ調すのこベッド
インダストリアルインテリアを始め、大人っぽいコーディネイトのお部屋にもおすすめ。公的検査機関で静止耐荷重350kgをクリアした頑丈設計で安心。
分割されたパレットで作るすのこベッド
パレットタイプのすのこを並べて作るすのこベッド。
1枚のパレットは48.5センチ四方で重さ約1.6キロなので持ち運びもラクラク。
解体、分解、移動の手間がないベッドです。
四分割式 桐すのこベッド
縦に四分割された状態で届き、梱包から出して並べるだけですぐ使える、組立要らずで完成品の桐すのこベッドです。天然桐ならではの調湿、耐熱効果で季節を問わず快適な睡眠が期待できます。
島根県産高知四万十産 ロール式ひのきすのこ
一人暮らしやワンルームなど、限られたスペースの方にもおすすめです。檜すのこマットなら、使わないときはコンパクトに収納ができたり、風通しの良いところへ干すことができます。
まとめ
ベッドを購入する時、処分のことまで考える人はそれほど多くないかもしれません。
好きなデザイン、お部屋の雰囲気に合うものが最優先で、どんな構造なのかまで気にしていないという人がほとんどでしょう。
ただ、ベッドのような大型家具を処分しなければいけなくなった時にかかる費用、手間を考えると購入時の検討材料として「処分のしやすさ」を入れておいても損はありません。
こちらのページで紹介しているすのこベッドにはシンプルデザイン、手ごろな価格といった解体、分解しやすいものもたくさんあるので、一度チェックしてみてください。