荷物が少なめの一人暮らしでも、引っ越しの際にはベッドの移動で苦労したという声は少なくありません。
新居にベッドを持っていこうと思ったものの、引っ越し費用が高額になるので断念して買い替えた、新居に設置しようとしたらレイアウトに制限があったなど、移動のたびにベッドに悩まされるという人もいるようです。
寝心地やデザインにこだわり、選び抜いたベッドなのに引っ越しのせいで処分することになるのはもったいないですし、引っ越しはただでさえお金がかかるので、できるだけ費用は抑えたいと思うのは当然でしょう。
ここでは、手間もお金もかけずに引っ越し先に移動でき、設置にも困らない「ラクに移動できるベッド」選びのポイントとおすすめベッドをご紹介しています。
新居で後悔しないためのチェックポイント
ベッドを移動させるとなると搬入先だけでなく、搬入までの経路もしっかりとチェックしておく必要があります。
設置する部屋のサイズに問題がなくても、ベッドを置くとドアの開閉に支障が出てしまうので、置きたい場所に置けない、デッドスペースができてしまうといったことも少なくないので、スムーズに設置するためには次のようなポイントを事前に確認しておくのがおすすめです。
1.エレベーターの有無
引っ越しを業者に依頼する場合、エレベーターの有無で料金が違ってきます。
特に大型のベッドなどを運び入れなければならない時には、エレベーターが使えるのか、それとも階段だけなのかというのは重要なポイントです。
搬入用の車を止める場所からエントランスまで短い階段があるマンションなどもありますが、この場合も別料金を請求されるかもしれないので、マンション内にエレベーターがある場合でも細かいチェックが必要になります。
また、単身者向けマンションなどではエレベーターが小さく、ベッドなどの大型家具が入らないというケースもあるようなので、エレベーターの有無と合わせて、エレベーター内部のサイズも図っておくと安心です。
2.搬入経路の条件
新居が何階にあるのか、部屋に行くまでの廊下の幅はどのくらいなのか、エントランスのドアの間口は十分なのかといった搬入経路の条件も、ベッドをスムーズに運び入れるためには重要です。
部屋が1階にあれば比較的ベッドを運ぶのも簡単ですが、2階以上になるとエレベーターの有無の確認は必須ですし、階段で運ばなければいけない時には階段の横幅の確認も必要です。
幅の狭い階段の場合、2人で並んで運ぶことができなかったり、長さのある部品を抱えたまま角を曲がれなかったりして移動に時間がかかることもあります。
廊下の広さ、新居の玄関ドアの幅、高さも事前に計測しておきましょう。搬入経路については下記のページを参考にしてみてください。
3.設置する部屋の広さや間取り
ベッドを設置する部屋の広さが6畳だったとしても、ドアが内開きなのか、外開きなのか、窓がどこにあるのか、天井の高さがどのくらいなのかといった条件によって設置できるベッドが変わってきます。
作り付けのクローゼットなど収納が確保されている部屋は、収納家具を設置しなくても良いのでラクではありますが、ベッドの設置場所が限定されてしまうこともあるので、新しいお部屋の広さはもちろん、家具に干渉するドアや作り付けの収納などがないかについても確認が必要でしょう。
ベッドの設置方法について以下の画像を参考にしてみてください。
スムーズに引っ越しできるベッドの条件
引っ越し前に確認しておかなければならない新居の条件を確認しておくと、スムーズに引っ越しできるベッド、新居に合うベッドの条件もわかりやすいはずです。
新しい家にベッドを運び入れるために事前に確認しておくべきポイントを踏まえて、スムーズに引っ越せるベッドの条件をまとめてみました。
狭い部屋におすすめのベッド
設置場所が狭ければコンパクトサイズのベッドがおすすめです。
小柄な方なら通常のシングルサイズよりも短めのショートベッドや横幅が狭いセミシングルも良いでしょう。
このようなコンパクトベッドは、壁際にベッドを設置するとドアに数センチ干渉してしまうという時にも便利です。
できるだけ広々と寝られて、なおかつコンパクトに設置できるベッドをという場合はヘッドボードやフットボードがなく、マットレスをすのこに乗せるだけのシンプルベッドも省スペース設置できるので、狭い部屋でも圧迫感がありません。
すのこベッドの中には敷布団を使えるものもあるので、マットレスを乗せるベッドよりも移動が簡単、設置後もお部屋がすっきり見えます。
階段でも移動しやすいベッド
ベッドを設置する部屋のスペースは確保できるけれど、搬入には階段しか使えない、または廊下が狭いという場合には、小さく解体できるベッド、折り畳みできるベッドがおすすめです。
折り畳み式で、キャスター付きのすのこベッドは軽くて移動もラクにでき、コンパクトに畳むことで、階段でも一人で抱えられるサイズになります。
また、マットレスのサイズがネックになることも多いベッドですが、分割式マットレスならエレベーターが狭くても、玄関やお部屋のドアが小さくでもスムーズに搬入でき、大きなマットレスと違って一人での移動が可能です。
床板のすのこも一枚ずつの板に分解できるものなら、よりコンパクトになり、簡単に移動することができます。
引っ越しが多い人におすすめのベッドとは
今後も転勤や転職、ライフステージの変化などで引っ越す可能性が高い場合は、引っ越しやすさ、移動のしやすさを一番にベッドを選んでおくと、お気に入りのベッドを長く使えます。
一人暮らしのお部屋サイズに合わせやすく、移動がラクという条件でおすすめできるベッドの種類や特徴は次の通りです。
パイプベッド
フレームがスチール製のパイプベッドは軽量なので移動が簡単、折り畳めるものも多いため、解体せず手軽に移動することができます。
価格も手頃で薄いマットレス付きのものなら敷布団を乗せて使えるので、分厚いマットレスの移動も不要です。
床面下を収納として使えるもの、ヘッド部に棚などが付いているものなどもあるのでベッド回りにテーブルが置けない、収納家具を置く余裕がない狭い寝室にもおすすめです。
軋みなどが気になる場合には、パイプが太く、耐荷重が大きいものを選んでおくと良いでしょう。
脚付きマットレス
スプリングマットレスに脚が付いたシンプルなデザインの脚付きマットレスは、ベッドフレームの部品が最小限に抑えられているので引っ越しもラクにできます。
マットレスが分割できるタイプなら、さらにコンパクトになるので搬入経路が狭くても問題なしです。
昼間はソファのように使えるものもあるので、ベッドとソファを置くと部屋が狭くなってしまうので置けないと悩んでいる人にもおすすめのベッドです。
ただし、マットレスがヘタってきた場合には、ベッドごと買い替えが必要になります。
比較的安価なものが多いものの、シンプルなだけにデザインが限られるのがデメリットと言えるかもしれません。
すのこベッド
すのこベッドは名前の通り床板がすのこになっているベッドで、通気性の高さが特徴です。
マットレスだけでなく布団が使えるものも多いので、好みに合わせて選べます。
天然木製のすのこベッドは香りや肌触りが良く、お部屋を優しい雰囲気にしてくれるインテリア性の高いものも少なくありません。
すのこが汗や熱を逃がしてくれるので蒸し暑い季節も快適に眠ることができ、布団やマットレスのお手入れも簡単になるので、忙しいビジネスマンにもピッタリのベッドです。
ラクに移動できるすのこベッド7選
引っ越しでも慌てない、困らないラクに移動できるベッド、新居での設置がスムーズにできるベッドにはいくつかの条件があります。
デザインだけでベッドを選ぶと移動の時に焦ることになりますが、事前に「移動しやすさ」を考えてベッド選びをしておけば、いつ、どこに引っ越すことになっても安心。
寝心地の良い、お気に入りのベッドと一緒に新居に移動できます。
北欧スタイルのシンプルデザイン
シンプルで頑丈、厚さ3センチの極太フレームと極太の横桟で静止耐荷重350kg(JIS規格耐荷重7000N=約700kg試験合格品)を実現したベッドです。部品が少ないので引っ越しの際の解体、組み立てもラクにできます。
スチール製折りたたみベッド
届いたらすぐに使えるスチール製折りたたみベッド。
四分割できるのでお引っ越しもコンパクトに。
床板は通気性の高いメッシュ仕様なので、マットレスの湿気対策にも最適です。
並べるだけで完成する桐すのこベッド
縦に四分割された状態で届くので、梱包を解いて並べるだけでベッドの完成。
天然の桐材を100%使用しているので、調湿、耐熱効果も高く、季節を問わず快適な睡眠環境を作り出してくれます。
おしゃれで頑丈なパレットベッド
最近、パレットを組み合わせたパレットベッドが注目されています。
パレットは、元々重い荷物などを積んで運ぶために作られたものなので、構造がとてもしっかりとしています。また、脚のないローベッド・スタイルで、フロアの設置面積も広いため、軋みにくく、安定性に優れています。
三つ折りできるすのこベッド
天然桐材100%の総桐すのこベッド。
山折り状態で布団を干すこともでき、三つ折りや二分割も可能なので持ち運びも収納もラクラク。
完成品なので組み立ても不要です。
スタッキング可能なヘッドレスベッド
パレット同士を連結させる金具が付属しており、パレットのズレを防止します。金具は工具無しで簡単に取り付けられます。すのこベッドでもあるため通気性抜群で季節を問わず快適な眠りが期待できます。
自由に組み合わせできる木製パレット
天然の杉を使用したすのこ形状の木製パレット。
8枚並べればシングルサイズ、12枚で壁付のローベッドとして設置可能。
1枚当たり1.6kgで持ち運びも簡単です。
まとめ
ベッドを解体するだけでも一苦労、新居で再び組み立てが必要になると考えるだけで引っ越しが憂うつになるという人も多いのではないでしょうか。
こうした苦労を少しでも減らすには、移動しやすいベッド、どこにでも設置しやすいベッドを選んでおくことがポイントです。
寝心地の良さ、移動のしやすさ、デザインなど、全てに満足できるベッドを探すのは簡単ではありませんが、人生の1/3と言われる睡眠時間を充実したものにするためにもベッド選びは重要です。
お引っ越しが決まった時に焦らずにすむよう、次の買い替えでは移動を見据えてベッドを選びましょう。
布団が干せるタイプや自由にレイアウトできるパレットタイプのすのこベッドなど、様々なデザイン、機能のベッドを是非チェックしてみてください。