ロフトベッドは狭い部屋を広く使うために便利なベッドとして人気ですが、寝返りのたびにきしむ、上り下りのたびにギシギシと音がして不安という人もいるようです。
特に体格の良い男性が使用している場合はきしみが大きく、使い続けても良いのか心配になるという声もあります。
きしみが気になるとよく眠れなかったり、目が覚めてしまったりするので早めに対策を取るのがおすすめです。
ここでは、ロフトベッドがきしむ原因と対策、きしみにくいロフトベッドの選び方についてお伝えします。
ロフトベッドがきしむ原因とは
ロフトベッドは普通のベッドよりも高さがあるため揺れやすく、安定感がありません。
ロータイプ、ミドルタイプでもベッド床面が高い位置にあり、脚が長いのでやはり安定感がなくなってしまいます。
ベッドに上り下りするたび、寝返りをうつたびにベッドが揺れてしまうということは、その都度少しずつネジが緩んでいくということでもあるので、これがきしみ音の原因になります。
また、ベッドのフレームが金属製の場合は、さらにきしみ音が気になりますが、それは金属のネジと金属のフレームがこすれ合う高音が耳につきやすいからです。
ネジが緩んだまま放置しておくとフレーム自体がゆがんでしまい、さらにきしみがひどくなることもあるようです。
また、床板がすのこになっている場合、すのこがたわんでロフトベッドがきしむこともあります。
このほかの原因としては、ロフトベッドの耐荷重を超えていることも考えられます。
ベッドの下段が空いているロフトベッドの耐荷重はあまり大きくありません。
梁などで補強してあっても、高さがあり、下段が空いているということで普通のベッドに比べると耐荷重が小さいので注意が必要です。
寝る人の体重だけでなく、使用するマットレス、寝具など全ての重さをプラスして、耐荷重以下になっているかを確認しておきましょう。
耐荷重を超えたらすぐに危険というわけではありませんが、きしむ原因の一つであることは確かなので、体重の重い人がロフトベッドを使用する時には、必ず耐荷重の確認が必要です。
きしみにくいロフトベッドの特徴
ロフトベッドがきしむ原因は金属と金属が擦れる、ネジやボルトが緩む、耐荷重を超えているなど色々ありますが、きしみにくいロフトベッドとはどのようなものなのでしょうか。
・素材
フレームがパイプでできているロフトベッドは、金属のネジとフレームが擦れることできしみ音が生じることもあります。
また、中が空洞のパイプの場合はフレームが歪んでしまいずれることできしむこともあるようです。
木製のロフトベッドの場合は、金属フレームと違って金属のネジがこすれてもきしみ音はそれほどひどくありません。
また、フレームが歪んでしまっても、スチール製に比べるときしみは少ないようです。
・補強材が使われている
ロフトベッドは長い脚でベッドを持ち上げ、支えている状態のため軋みや横揺れが生じやすい構造です。
これを防ぐためフレームに斜交いの補強材が使われていたり、床板のすのこに厚みと太さのある板を使ったりしているものも少なくありません。
このように補強されているロフトベッドは、安全性が高いのはもちろんきしみが少なく、横揺れも感じにくいので快適に眠れます。
・高さ
ロフトベッドの高さが揺れの原因、揺れがきしみの原因になることを考えると低いロフトベッドの方がきしみにくいのは確かです。
もちろん、通常のベッドに比べると高さはあるので低いロフトベッドなら安心というわけではありませんが、ハイタイプよりはミドル、ロータイプのロフトベッドの方がきしみは抑えられると考えても良さそうです。
・耐荷重
ロフトベッドは構造的にそれほど耐荷重が大きくなく、100キロ~120キロほどが普通です。
一般的に理想的な耐荷重は使用する人の体重の1.5倍以上とされているので、体重が70キロを超えるとロフトベッドの耐荷重はギリギリか少しオーバーといったところです。
ベッドによってはもっと耐荷重の大きなものもありますし、耐荷重自体が1キロでもオーバーしたら壊れてしまうという数値でもないので、絶対に使えないというわけではないものの、きしみの原因が耐荷重オーバーである可能性は少なくないので、音が気になる時には耐荷重を確認してみると良いでしょう。
以上をまとめると「補強材が使われた木製」で高さは「低め」、なおかつ「耐荷重が大きい」ロフトベッドならきしみを軽減できるかもしれないということになります。
デザインや機能性など、ロフトベッドを選ぶ際のポイントはたくさんありますが、きしみを軽減するためのポイントを考慮してベッド選びをすると後悔することもなさそうです。
ネルコンシェルジュがおすすめするきしみにくいロフトベッド
ロフトベッドがきしんでしまう原因、きしみにくいロフトベッドの特徴がわかったら、ベッド選びでの失敗も少なくなりそうです。
大きな家具であるベッドは失敗したと思っても簡単に買い直すわけにいきませんし、かといって後悔しながら使っていると寝不足になったり、体調を崩したりということにもなりかねません。
ここでは、素材や高さ、耐荷重などのすべての条件を考慮して、これなら大丈夫とおすすめできるロフトベッドを3つご紹介します。
高さを抑えた安定感のあるロフトベッド
耐荷重100キロ、床面高59センチで安定感のあるロフトベッド。
脚部はベッドフレームがそのまま脚になったような板脚なので、しっかりと支えてくれて揺れやきしみも軽減されています。
床面下はオープン棚と引き出しを組み合わせた収納スペースになっており、機能性も十分です。
ラクに上り下りできる階段付きロータイプロフトベッド
ベッドの下を大容量の収納スペースやデスクの設置スペースとして使えるロフトベッド。
階段付きで昇降がラクにできるだけでなく揺れも少ないので安心。
階段の下も収納として活用できます。
ヘッド部には二口コンセントも付いているのでスマホなどの充電にも便利。
50ミリの極太パイプを使用、ベッドの背面には補強ワイヤー付きなので寝返りをうった時の横揺れも抑えてくれます。
寝心地も安定感も抜群のワイドタイプ
天然木パイン材を使用したロフトベッド。
ゆったりと眠れるセミダブルサイズで、高さを抑えたロータイプなので寝心地はもちろん、揺れも軽減されて安定感抜群です。
ベッドの下には広々とした収納スペースを確保できるので、お部屋の広さに余裕がない一人暮らしのワンルーム、子供部屋にも気軽に設置できます。
ロフトベッドをきしませないためにできること
ロフトベッドがきしむ理由にはいろいろありますが、床面下にフリースペースを作るというベッドの特性として仕方のないこともあります。
ただし、定期的なメンテナンスできしみをできるだけ軽減し、お手入れすることで長く、安全に使用できることも確かです。
ベッドは毎日使うものということもあり、使っているうちに各パーツをつなぐネジやボルトが緩んでくるのはよくあることなので、きしみが気になる時はまず緩みをチェックします。
2~3か月に1回など期間を決めて定期的にメンテナンスするのも良いでしょう。
また、床板がフレームと擦れることできしみが発生している場合には、床板がフレームに接する面にフエルトなどクッションになるものを貼るという方法もあります。
もし、高さを変えられるロフトベッドで低くしても問題がないのであれば、できるだけ低い状態で使用するのもきしませない方法の一つですし、耐荷重に余裕を持たせるために軽いマットレス、寝具に変えるのも一つの方法です。
また、お子様が使用している場合には、成長によって耐荷重をオーバーしてしまう可能性も考えられます。
このような場合には、安全面を考慮し、ベッドの買い替えを検討しましょう。
まとめ
ロフトベッドがきしむのはどうしようもない、あるいは購入したロフトベッドの選び方が悪かったのかもと後悔する人、今後はロフトベッドを買わないようにしようと決めている人など、きしみのせいでロフトベッドに良くない印象を持っている人は少なくないようです。
ただし、きしみが生じたとしてもメンテナンスで改善することは可能ですし、選び方のポイントを知っていれば、きしみにくいロフトベッドを探すこともできます。
たくさんおロフトベッドを比べてみると、何が良いのか、どう選ぶのが正解なのかもわかりやすいので、まずはずらりと並んだロフトベッドを比較するところから始めてみてはいかがでしょうか。