ロフトベッドは狭い子供部屋を有効に活用するためにおすすめのベッドですが、普通のベッドに比べると高さがあるため、地震の時に耐えられるのかどうかが心配になる人もいます。
地震大国と言われる日本では、いつ、どこで地震が起きてもおかしくないのでそのための備えは万全にしておきたいと思うのは当然でしょう。
ここでは、地震に強いロフトベッドの選び方や安全性を高めるための設置場所についてお伝えしていきます。
目次
地震発生時に想定される事故
これまでに起きた地震で、ロフトベッドに寝ていた人がケガをしたという事故報告はいくつかあるようです。
ただ、想像しているほど「ロフトベッドだから危ない」わけではないので、過剰な心配はしなくても良いでしょう。
地震発生時に想定されるロフトベッド関連の事故としては次に挙げる4つがあります。
揺れによる落下
かなり珍しいケースと言われていますが、ロフトベッドに寝ていた人が地震のせいで振り落とされることもあるようです。
ほとんどの場合、ベッドに掴まって揺れが収まるまで持ちこたえることができるようですが、不意の揺れに対応できなかったり、小さなお子様だったりすると落ちてしまうこともあるのかもしれません。
ロフトベッドの破損
地震の揺れによってロフトベッドが木っ端みじんに壊れてしまう事故は、これまでにもほとんど例がないようです。
スチール製のロフトベッドの柱が歪んだりすることはあっても、木製のロフトベッドがバラバラになるというのは考えづらいでしょう。
ロフトベッドが横転
一般的なベッドに比べると高さがあるロフトベッドは、地震の揺れで横転する可能性があります。
大きな地震の時にテレビや洋服ダンスなどが倒れている映像を見たことがある人もいると思いますが、ロフトベッドでも同じようになる可能性は十分にあるので、他の家具と同じように固定金具などを使った地震対策が必要です。
ベッドの床板が抜ける
自分が寝ているベッドの床板が抜けてしまって落下するのではと心配になる人もいるかもしれませんが、床板がすっぽり抜け落ちる心配はほとんどありません。
特にスチール製のロフトベッドの床板は金属のメッシュになっているので、ゆがみが生じたとしても抜けることはなさそうです。
ただし、木製の床板に関してはしっかりと支えられていなければ落下の可能性があるため、不安な場合は補強が必要になります。
ロフトベッドは地震に弱い?
地震が発生した時に、ロフトベッドで起こりえる事故についてお伝えしましたが、ロフトベッドが地震に弱いのは構造上仕方のない部分もあります。
一般的なベッドの場合、マットレスを乗せたとしても高さ50cm前後、脚が付いていたとしてもせいぜい数十cmなので、重心が上になることはありません。
一方のロフトベッドはロータイプと呼ばれるもので高さ1mほど、ハイタイプになると2m近いものもあるので、重心が上になり、揺れが大きくなります。
また、お洒落に見える華奢な脚のロフトベッドはしっかりと支えることができないため、揺れがさらに大きくなり、場合によっては歪みや破損といった事故につながることもあるでしょう。
地震に強いロフトベッドの選び方
ロフトベッドが地震に弱いのは仕方のないことですが、同じロフトベッドでも地震に強いという特徴を持っているものもあります。
地震に対する強さを確認するには、下記に挙げるポイントをチェックしましょう。
静止耐荷重
静止耐荷重とはそのベッドが耐えられる重さを数値として表したもので、「静止耐荷重100Kg」のように表記されます。
ベッドの場合、マットレスや布団を乗せて使うことになるので、寝る人の体重にそれらをプラスした数字が静止耐荷重より小さくなるようにしなければなりません。
一般的なマットレスは20Kg前後、寝具全てを合わせて約5Kgとすると静止耐荷重100Kgのベッドを安全に使用できるのは、体重75Kg以下の人ということになります。
ただし、これはあくまでもじっとした状態でかかる重さのため、瞬間的にかかる衝撃荷重はまた別です。
ベッドの上で飛び跳ねたりすると静止耐荷重以下で使用していても、破損の可能性はあるので気をつけましょう。
柱の太さ
細い柱で支えているロフトベッドよりも、太い柱で支えているロフトベッドの方が揺れが少なく安心です。
柱の太さは40mm以上あれば問題ないと言われていますが、頑丈さを売りにしたロフトベッドの場合は、50mm以上の柱が使われることも多いようです。
素材
ロフトベッドはスチール製、木製の2つが一般的ですが、木製の方が地震に強いと言われています。
軽量で扱いやすいスチールは中が空洞になっているため、木材に比べると強度が下がってしまいます。
ロフトベッドの高さ
ロフトベッドの高さはロー、ミドル、ハイの3つに分けられますが、ロータイプのロフトベッドの方が転倒リスクは少なく、条件が同じであればハイタイプに比べて揺れも軽減されます。
重心が高くなればなるほど揺れやすいということなので、安全を第一に考えるのであればロータイプのロフトベッドがおすすめです。
階段orはしご
ベッドに上り下りする際に使うのが階段なのか、はしごなのかも地震の時に重要なポイントとなります。
いざという時、階段の方が安定しているので逃げやすく、踏み外す心配もありません。
地震が来ても安心、ロフトベッドを設置する場所は?
ロフトベッドそのものが地震に強かったとしても、お部屋のどこに設置するかによってケガなどの事故が起こる可能性が変わってきます。
お部屋の広さやドア、窓のレイアウト、他の家具の位置の関係で、必ずしもベストな場所に設置できるとは限らないと思いますが、できるだけ安全を確保できる場所に設置しましょう。
ケガをしないために避けたいのは「窓際」と「部屋の真ん中」です。
窓際に設置するとガラスが割れてケガをする可能性がありますし、部屋の真ん中に置くと揺れて横転する可能性があります。
おすすめなのは、窓から遠い部屋のコーナー。
壁に接する面積を増やすことで揺れや転倒のリスクを軽減することができます。
ロフトベッドの補強方法
地震が起きても耐えられるよう補強、固定しておくとロフトベッドを安心して使えます。
賃貸住宅の場合、壁や天井に穴をあけるのが難しいかもしれませんが、手軽に使えるアイテムもたくさんあるので、ホームセンターなどで地震対策グッズのコーナーを探してみてはいかがでしょうか。
代表的な補強方法、固定方法をいくつかご紹介しておきます。
金具で壁に固定
L字の金具などでロフトベッドを壁に固定する方法です。
複数個所で固定すればさらに安全性がアップしますが、壁に穴が開いてしまうので賃貸の場合は難しいかもしれません。
その場合、壁面とロフトベッドに粘着テープで貼るタイプの防災アイテムが便利です。
震度7の地震に耐えることもできると言われていますが、簡単に取り付けられます。
天井に突っ張り棒で固定
家具の転倒を防止するため、天井と家具をツッパリ棒で固定する防災アイテムもあります。
こちらも壁に穴をあける必要がないので賃貸でもOKですが、ロフトベッドのデザインによってはベッドフレームにしっかりと突っ張れるだけの幅がない場合もあるかもしれません。
ワイヤーで補強
ベッドを壁にくっつけてしまうのではなく、ベッドと壁に金具をつけ、そこに短いワイヤーを結んで転倒防止をするアイテムもあります。
ベッドの脚を床に固定
壁に穴をあけられない、ベッドのデザインのせいで天井にツッパリ棒で固定する方法も使えないという場合は、ベッドの脚を床に固定できる板を使いましょう。
脚の下に敷けばしっかりと吸着してくれるので、地震で揺れた時も安心。
複数の補強アイテムを組み合わせることで、さらに安全性を高めることもできます。
耐荷重150kgのおすすめロフトベッド6選
<はしごタイプ>
お子様の初めてのベッドにもおすすめのロータイプ
ネルコンシェルジュオリジナルの木製すのこロフトベッド。
北欧産の天然木をふんだんに使用しているので、ナチュラルテイストのお部屋にもピッタリ。
強度の高い木製、高すぎないロータイプなので地震の揺れ対策にもなります。
ベッド本体と一体型のハシゴ 収納充実ロフトベッド
ベッドサイドに、ディスプレイ収納として使える収納棚を兼ハシゴが付いています。 ベッド本体と一体型のハシゴなのでグラつきにくくなっています。
子供部屋にピッタリ!ハウスロフトベッド「la maison」
お家があるロフトベッドはまるでひみつ基地のような楽しいスペース!小窓がついたハウスは自分だけの特別な空間。窓から外を眺めれば、まるで自分の秘密基地にいるような気分を楽しめます。
檜無垢材ロフトベッド
檜のリラックス効果を感じられるロフトベッド。
床板は通気性の高いすのこ仕様なので、湿気対策も万全です。
シングルベッドへの組み換えも可能なので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
<階段タイプ>
ベッド高150cmの階段付きロフトベッド
安定感のある階段付きロフトベッド。
床板には通気性の良いスノコを使用しているので湿気がたまらず、一年中快適に眠れます。
7cm角頑丈な柱を採用しているので、高さのあるベッドも安定感抜群です。
まとめ
ロフトベッドのように高さのあるベッドは地震の揺れに弱いですが、素材や構造にこだわった地震に強いロフトベッドもあります。
安全に使えるロフトベッド選びのポイントをしっかり確認し、こちらのページでお気に入りのベッドを探してみてください。