今回ご紹介するのは“畳ベッド”です。
いいですよね、畳。何とも言えぬ懐かしさと、寝転がったときのあの落ち着く感じ。
「今時わざわざ敷き布団で寝るの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そんな方々のために今回は畳ベッドの魅力についてご紹介をしたいと思います。
優れた調湿性
畳1枚(1畳)の自然調湿量は約500mlと言われており高温多湿な日本の風土にはぴったり。寝てる時の汗や空気中の湿気を吸湿、逆に乾燥しているときは畳内に含まれている水分を放湿するなど上手く調湿してくれます。
スプリングマットレスにはない安定感
しっかりと面で(畳)支えるため、スプリングマットレス特有の寝返り時に伝わる横揺れが原因で目が覚めてしまう、といった事がありません。
また、スプリングマットレスを長く使っていると、物によってはスプリングの伸縮による軋み音が発生することもあります。そういったトラブルを気にしなくていいのが畳ベッド(+敷き布団)のメリットといえます。
使用時以外には布団を畳んで生活スペースに
就寝時以外は布団を畳んでおく事によって普通の畳の上で生活しているようにお使いいただけます。ベッド下を収納スペースとして使えるタイプの物であれば単純にお部屋のスペースをベッド1台分広く使えるようなものといっても過言ではないかもしれません(?)。
天然のい草の香りと消臭効果
天然のい草を使用したものは、い草の持つ香りがリラックス効果や抗菌効果を持っていたり、多孔質な繊維が空気をきれいにしてくれる消臭効果を持っていたりと、天然素材ならではの効果が沢山なんです。
“和風”な お部屋のスタイルを演出
和室に違和感なく置けるのは勿論の事、洋室に置いてもい草のラグや落ち着いたカラーのローテーブルなどと合わせてお使いいただくことで和の空間を演出してくれます。
フロアライトなどと組み合わせても旅館のようなムードが出てかっこいいかもしれませんね。北欧風やカントリー調が多い現代だからこそ、敢えてレトロチックな和風の空間で過ごすのも素敵かもしれません。
注意!
ほとんどの畳ベッドは薄手の敷き布団での使用を想定して、高めの床面高と床面から近い位置に棚が作られているため、もし畳ベッドで「やっぱりマットレスも使いたい!」となったとき、一般的なマットレス(厚さ15~20cm程度)をそのままドン!と置くと棚が隠れたり床面の高さがとんでもないことになったりと使いづらくなってしまう場合が多いです。
なので高さ調節のできるタイプかロータイプのものを選んだり、マットレスを薄型のものにするなど高さを意識して選ぶと失敗しないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか、畳ベッドの魅力。最近ではシャビーシックやブルックリンスタイルを売りにしたベッドや空間も多く見られますが、逆にこれぞ日本といった空間の方が少なくなってきている印象を受けます。
海外のスタイルがスタンダードになる現代、畳のようなアナログ感のある物を敬遠するのではなく、積極的に取り入れることで他とは一風変わった寝室のコーディネートを楽しむのも一興ではないでしょうか?