寝ている間にかく汗の量はコップ1杯分とも言われますが、汗っかきの人や蒸し暑い夏の夜ならそれ以上に汗をかくこともあるので、目が覚めた時は布団が湿っぽく感じるという方もいるのではないでしょうか。
そんな時に心配になるのがベッドの湿気対策。湿った布団やマットレスのカビが心配、ニオイが気になるという人も少なくありませんが、湿気対策としておすすめなのが最近増えてきた樹脂製すのこベッドです。
ここでは、樹脂製すのこベッドが湿気対策にどう役立つのか、メリット・デメリットとあわせてご紹介します。
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湿気対策は万全!注目の樹脂製すのこベッドとは
樹脂製すのこベッドとは、わかりやすく言い換えるとプラスチック製のすのこベッドです。
一般的なすのこベッドの場合、桐や杉、檜やパイン材などの天然木が使われていることが多いですが、最近注目を集めているのが樹脂製すのこベッドです。
形状として、床板がすのこ状のベッドという点に違いはありませんが、プラスチックが使われていることで非常に軽く、扱いやすくなっているのが最大の特徴と言えるかもしれません。
木製のすのこベッドは頑丈で耐久性の高いものにしようと思うと、どうしても重量が増してしまいますが、樹脂製なら素材自体が軽いので軽量化が可能です。
また、メンテナンスが簡単にできるのでお手入れに時間をかけられない忙しいご家庭にもおすすめで、樹脂自体に抗菌加工、防カビ加工が施されているものなら、衛生的に使えます。
すのこベッドの素材としては、まだ新しいタイプのため樹脂製すのこベッドの種類はそれほど多くないものの、シンプルなデザイン、機能のものであれば選択肢は決して少なくありません。
また、木製すのこベッドにはないポップなカラーリングのものなど、インテリア性を高めたデザインが選べるのも樹脂製すのこベッドの良いところです。
カビが生えにくくお手入れラクラク
すのこベッドは通気性が高く、防カビ対策ができると言われていますが絶対にカビが生えないということはありません。
布団を敷きっぱなし、マットレスを載せっぱなしで放っておくとカビが生えてしまいますし、木製すのこベッドの場合はカビが生えたらメンテナンスも大変になります。
表面だけを拭き取っても木材の中にカビが入り込んでいると、またすぐにカビが生えくることもあるので徹底的にカビをなくすまでお手入れするのは時間がかかるでしょう。
しかし、樹脂製すのこベッドなら万が一カビが生えても拭き取りが可能なので、お手入れも手間なしです。
抗菌・防カビ加工済みの樹脂製すのこベッドなら、カビの発生自体を抑えることができるのでいつでも清潔に使うことができ、汗っかきの人、小さなお子様のいるご家庭でも安心。
また、通気性をさらに高めるためにすのこ板の一枚ずつに通気孔が開けてあったり、板を並べる間隔を工夫して作られているものなどもあるので、絶対に木製すのこベッドでなければというこだわりがなければ、清潔に使える樹脂製すのこベッドがおすすめです。
樹脂製すのこベッドで手軽に布団干し
すのこベッドはマットレスでも布団でも使えますが、布団を敷いている場合は定期的に布団干しが必要です。
ただ、重い布団をもって移動するのは大変ですし、外で布団干しをするとなると天気に左右されてしまうので、衛生面が気になっても布団が干せないこともあります。
樹脂製すのこベッドには、折り畳んだり、立てかけたりして布団が干せるものもあるので、室内でいつでも布団干しができ、湿気対策、カビ予防にも役立ちます。敷布団を敷いた状態で手軽に折り畳めるものなら、布団の上げ下ろしの手間も不要、女性の力でもラクラク、忙しい朝もワンタッチで布団干しが完了です。
また、布団を敷きっぱなしにしておくと衛生面だけでなく、見た目が気になるという場合も布団干しの状態で樹脂製すのこベッドを折り畳んでおけばお部屋がすっきり。昼間は広々としたスペースを確保、夜寝る時はサッと樹脂製すのこベッドを広げて寝るスペースにといった使い方もできます。
どのように折り畳めるのかはベッドによって違うので、広げた時のサイズ、折り畳んだ時のサイズの両方をチェックしておきましょう。また、布団干しとして使う時に、しっかり固定できるストッパーが付いていると安全に使えます。
フローリングや畳に直接敷いてもOK!
フローリングにも敷ける樹脂製すのこベッドは、汗をかきやすい季節の湿気対策にもおすすめです。
布団やマットレスと床の間に隙間を作ることで湿気を逃がし、いつでもサラッと心地良く、カビの生えにくい状態にしてくれるだけでなく、湿気によるニオイなども予防できます。
手軽に折り畳みができ、布団干しにも使える樹脂製すのこベッドならお手入れも簡単で、使わない時の収納スペースにも困りません。
床からベッドの高さがないためお子様の落下を心配することなく、安全に使えるベッドでもあります。
今お使いの布団がそのまま使えて経済的
樹脂製すのこベッドには布団を敷いて使えるものもあるので、今使っている敷布団をそのまま使えば買い替えの費用を抑えられます。
すのこベッドにはマットレス専用と布団も使えるタイプの2種類があるので、できるだけ安くベッドを買い替えたい時には、これまで使っていた寝具をそのまま使えるものがおすすめです。
フローリングの床に敷布団を敷くと底付き感があったり、湿気が気になったりしますが樹脂製すのこベッドは柔らかいプラスチックで作られているので底付き感もなく、床との間に湿気がこもる心配もありません。ベッドとマットレスを購入すると高額になりがちですが、樹脂製すのこベッドはお手頃価格なものが多いうえに、マットレスの購入は不要なのでリーズナブルに湿気対策ができ、快適に眠れるベッドの設置が可能です。
収納や移動もラクラク
樹脂製すのこベッドの特徴は軽いことなので、収納や移動がラクにできます。
重かったり、扱いにくかったりすると収納や移動が面倒で敷きっぱなし、メンテナンスも手抜きということになりかねませんが、樹脂製すのこベッドならその心配はありません。
多機能だから使いやすいというわけではないので、自分にとって必要な機能は何なのかをきちんと考えてから選ぶようにしましょう。
樹脂製すのこベッドのデメリットとは
手頃な価格のものが多く、今使っている布団をそのまま使用できるので買い替えの費用を抑えられる、軽量で扱いやすいなど、樹脂製すのこベッドにはたくさんのメリットがありますが、デメリットがゼロというわけではないので、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解しておきましょう。
冬は寒さを感じることも
通気性の高いすのこベッドは布団やマットレスの下に空気の通り道ができることで、カビの発生を防ぎ、蒸し暑い夏の夜も快適に眠れるのが特徴ですが、冬はこの特徴がデメリットになるかもしれません。
床からの寒さが伝わってくるので、布団や体がなかなか暖まらないという人もいるようなので、冬の間は敷布団に保温性の高いカバーをかける、敷きパットを使用するのも一つの方法です。
また、ベッドの下にラグやカーペット、断熱シートやアルミシートを敷くことで冷気をシャットアウトすることもできます。
ただし、断熱シートやアルミシートを敷くことで結露が生じることもあるため、定期的にお手入れすることを忘れないようにしてください。
軋みが気になる場合も
どんなベッドでもゼロにはならないと言われる軋みですが、樹脂製すのこベッドでも軋みが気になる場合があります。
使用されているパーツが多ければ多いほど、接合部分の軋みが生じやすくなるため、軋みを軽減するにはシンプルな構造のものを選ぶことがポイントです。
また、ねじ止めしてあるものは使用中に少しずつ緩んでくることもあるので、定期的にねじを締めなおすことで軋みを抑えることができるかもしれません。
マットレス使用を前提として作られているすのこベッドを布団で使用した場合、衝撃がダイレクトに伝わって軋むこともあるので、布団を使う場合は布団使用が可能かどうかを必ず確認しましょう。
硬めの寝心地が気になることも
比較的柔らかいプラスチックが使用されているものの、樹脂製すのこベッドに布団を敷いて寝ると硬く感じる人もいます。
寝心地は人によって好みが違いますが、硬さが気になる時は薄手のマットレスを敷いてみる、布団の上に厚めの敷きパッドを敷くといった対応を検討してみましょう。
まとめ
一般的なベッドに比べて扱いやすく、どんなお部屋でも使いやすい樹脂製すのこベッドは、防カビ対策できるベッドとしてもおすすめです。
フローリングや畳に布団やマットレスを敷いて寝ているけれど、カビや湿気が心配という場合も樹脂製すのこベッドがあれば安心しておやすみいただけます。
すのこベッドには樹脂以外にも木製、スチール製など色々な素材があり、デザインや機能もお好みで選ぶことができるので、ぜひ一度豊富に揃ったすのこベッドをチェックしてみてください。