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サータマットレス(Serta)人気の秘密



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サータ(Serta)について

ベッド業界では「3S」(スリーエス)が有名です。「3S」とは、サータ(Serta)、シモンズ(Simmons)、シーリー(Sealy)の頭文字が「S」のマットレスメーカーのことで、全米の売上トップ3を占めています。
2006年に、全米でマットレスの火災に対する安全性基準(防炎仕様の義務化)が制定され、サータ社は、いち早く対応しました。その後、全米ホテル業界シェア1位となり、数多くの5つ星ホテルに採用されてきました。
そして、一般消費者にも知名度が広がっていき、「i(アイ)シリーズ」という新商品の発売で、2011年から、全米ベッドシェア1位になりました。それから、8年連続で、今も連続1位を更新中です。(2019年11月現在)

サータマットレスの人気の理由

1.ゾーニング

サータの特徴として、ゾーニングがあります。1つのマットレスに2種類の硬さのコイルを使用しています。人間が横に寝た時、人間の体重の約40%が、腰・お尻部分に負担がかかっていると言われています。
荷重がかかる腰・お尻の部分が沈み込み過ぎないように、硬めのコイルにして体をサポートしています。
また、マットレスの両端部分も硬めにして、型崩れを防ぐようにしています。同じ硬さでは、寝返りし、端部分に移動した場合、ずり落ちる感覚が出てしまいます。
端部分の硬めにすることで、ずり落ちる感覚を軽減しています。※ゾーニングには種類があります。


2.硬鋼線のポケットコイル

マットレス内部にポケットコイルというバネを入れています。その、バネ=鋼線は、SWRH82B-C種という、JIS規格最高グレードのものを使っています。
一般的にドリームベッドの連結型のボンネルコイルマットレスは鋼線のグレードが低めで、連結させることで、低いグレードでありながら硬さを出しているタイプが多くなっています。
ポケットコイルで、しかも硬鋼線のグレードが高い為、圧縮率を高くしなくても耐久性が高くなっています。
また、製品でのマットレスの荷重試験をおこなっています。マットレスに100kgの荷重を8万回加え、ヘタリ量の測定をしますが、ほとんどヘタリがありません。
8万回は、人間が約10年間の寝返りの回数を想定していますが、ヘタリや、つぶれがほとんどなく、長く使用できるように設計されています。

3.ジャンプキルト

マットレス表面のキルト生地は、多くのマットレスが、連続キルトを採用しています。連続キルトでは、縫っている部分が多い為、ツッパリ感が出てしまいます。
サータのマットレスは、キルト生地の縫っている部分が連続でなく、ジャンプキルトという、特殊な縫い方をしています。ジャンプキルトにより、ツッパリ感がなくなり、より体にフィットした寝心地になります。
※ジャンプキルトは、一部商品に無いものがあります。

4.3列エアーレット

マットレスの側面に、通気を良くする為に、通気口があります。人は、一晩でコップ一杯の汗をかくと言われています。その汗や湿気が、マットレス内部にこもってしまうとカビなどの温床になります。
3列の通気孔=エアーレットが、マットレスのサイド面、全てに用意してあるので通気性が高い仕様になっています。
他のマットレスでは、左右のサイド部分だけというのが多くありますが、全周通気口があるのも、特長的です。

5.ファイヤーブロッカー

サータと言えば、「ファイヤーブロッカー」が有名です。難燃素材という、燃えにくい素材を使っています。
日本では難燃素材の認知度は高くありませんが、新築住宅については、2006年6月より火災報知器の設置が義務付けらているように、防災の意識が高まってきています。
総務省の発表によると、住宅火災で逃げ遅れて死亡するケースが、全体の6割を占めている(2009年)とのことです。
ファイヤーブロッカーが寝心地に左右するわけではありませんが、安心・安全が商品の中に含まれているといると考えると、防災対策の1つと言えるのではないでしょうか。
※ファイヤーブロッカーは、一部商品に無いものがあります。

不動のロングセラー「ポスチャーノーマル」について

1.基本が詰まったベーシックモデル

1990年代に、「ポスチャーノーマル」という、今でも人気のロングセラーの商品が発売されました。
既に、25年以上も売れ続けている、定番商品です。ポスチャーノーマルには、サータの基本構造が全て入っています。
「サータマットレスの人気の理由」の項目で説明したように、ファイヤーブロッカー、3列エアーレット、ジャンプキルト、ゾーニング、硬鋼線のポケットコイルを取り入れています。
コイル線型1.9㎜と2.0㎜の太さの違う2種類の線型を使い、H型ゾーニングの原型となっています。
表面はふわっとした感じを残しつつ、程よい硬さ、安定感があります。いろいろな方に対応したマットレスと言えます。

マットレス選びのポイントは?

1.コイル配列の違いについて

ポケットコイルの並びは、ドリームベッドの中では、並行配列と交互配列があります。
並行配列は、コイルが並んで配置され、交互配列に比べてややソフトな感じではありますが、マットレス内部からからしっかりと体をサポートします。一方、交互配列は、コイルが密集した形になっていて、コイル数が多くやや硬めの寝心地です。

2.コイルのインチ数(高さ)の違いについて

インチ数が高くなると、マットレスの厚みが増して、値段も高くなる傾向にあります。
インチ数が高くなると、クッション性が出て、体への当たりがソフトになります。体重により、コイルが縮んだ分、コイルが反発し戻ろうとして、体をしっかりとサポートします。

3.立体ピローソフト、ピローソフト、BOXトップ違いについて

マットレスの表面が硬すぎると、腰が浮いてしまいます。表面のトップ層が付くことで、ソフトなタッチで、腰の浮き部分も少なくなります。フィット感が生まれ、あまり違和感なく眠ることができるようになっています。
並行配列には、立体ピローソフトの組み合わせになっています。トップ層が無いモノより、フワッとした寝心地になります。。箱状のような形の中にクッション性の高いウレタンを入れていて。動きに自由度があります。
交互配列には、ピローソフトを組み合わせています。立体ピローソフトと同じ厚みのウレタンを入れていますが、端っこを閉じているので。ギュとつまった感じになります。



サータマットレスのおすすめ

サータの基本マットレスである、ポスチャーノーマルを軸に説明してまいりましたが、安定感のある寝心地のポスチャーノーマルを更にラグジュアリーにした「ライトブリーズ」も人気です。
全米NO1のきっかけとなった「Iシリーズ」という商品よりも通気を良くし、進化させた商品が「ライトブリーズ」という商品です。
「ブレスフォート」という低反発素材の、もっちりとしたやわらかい印象の素材ではありますが、一般的な低反発よりも戻りが早い素材です。
寝た時に、腰部分に隙間が無いのが低反発の良さです。低反発の良さを持ちつつ、沈み込み過ぎない独特の感触です。つまり、寝た時の体へのフィット感の早さが良くなっています。
ライトブリーズは日本オリジナル商品で、独自のウレタン素材を開発をし、素材の通気性も高めた商品です。
通気性を高め、耐久性は同じで、荷重試験8万回クリアしています。
ライトブリーズで使用している「ブレスフォート」素材は片面のみに入っています。マットレスは裏表面使えるので、表面と裏面で異なる寝心地を体感できるようになっています。
Iシリーズでは、5.8インチのみでしたが、ライトブリーズでは、5.8インチ、6.8インチ、7.7インチから選べるようになっています。
※写真は、ライトブリーズシリーズに採用されている素材

ベッドフレームのおすすめ

ハリウッド4000がおすすめです。棚付き、照明付き、コンセント付きで、機能が充実しています。
照明はダブル以上で2灯、左右それぞれでスイッチが分かれていおり、二人で就寝した場合に、お互いの都合で照明のON/OFFが可能です。
棚部分は上下に2ヶ所あり、メガネ、スマホ、タブレット、目覚まし時計などが置くことができ、収納力が高くなっています。
ベッドの足回りが、引出収納、レッグ、跳ね上げ、ポケットボトム(ダブルスプリング)と選べるのも特徴的です。
ヘッドボードの高さが高く、マットレス厚が高いのを使っても、見た目のバランスが良い作りになっています。その他にもシンプルなフラットタイプもあります。
DGW(ダークグレーウォールナット)とSA(スモーキーアッシュ)の2色から選べます。

ピローのおすすめ

新発売のパラディーピローがおすすめです。表面と裏面で違う寝心地になっています。ライクダウン(=羽毛のようなふんわりとした素材)と裏側にソフトパイプを入れて、しっかりした感触になっています。
カバー付きというのもお得感があります。
高級ホテルにあるような枕で、他社の枕メーカーの担当者からも、「これは良い」と褒められたという逸話がある商品です。

また、グラフェンピローという商品もおすすめです。
低反発の柔らかさでありながら、沈み込みすぎないで、低反発よりも戻りの早い素材です。高さ違いと、幅違い、4タイプから選べます。
横部分がメッシュ素材で、通気が良い仕様になっています。

メーカー担当者に質問

サータに関する質問を、メーカー担当者に直接、聞いてみました。
質問に答えていただいたのは、ドリームベッド株式会社 東日本ベッド営業部 淺田様です。

1.サータの良さって何ですか?

眠りに対するこだわりを持っているところです。
立ったままの姿勢で眠ることができるのが理想的です。キレイな寝姿勢で眠れるように、日々、商品開発を行っています。
サータに使用しているコイルは、1つずつコイルが独立しているポケットコイルなので、体の凹凸に合わせてコイルの沈み込みが変わります。また、二人で使用した場合、隣で寝ている人への振動も少ないというのも、ポケットコイルの良さです。
肩、お尻部分は荷重がグッとかかり、コイルが沈み込みます。一方、お腹、首部分は荷重があまりかかりにくい、コイルが沈まず、背骨を無理のない自然な姿勢にすることができます。
他の例を挙げると、サータにはゾーニングという硬さの異なる2種類のコイルを1つのマットレスに使用しています。例えば家族3人で「川」の字で使用した時、一般的なマットレスを2台並べると、真ん中で眠る人は沈みこんだ感触になってしまいますが、サータの場合、マットレスの端を硬くするH型のゾーニングにすることで、それを軽減することができます。これも、眠りへのこだわりから生まれた発想です。

2.アメリカ版との違いは?

アメリカ仕様との違いは、サイズや柔らかさです。柔らかさは、言い換えると、マットレスの内部の素材です。
サイズについて、日本では、日本ベッド工業会での規定サイズがあり、アメリカ版と違っています。

3.ドリームベッドとサータの関係について教えてください

日本では、サータとドリームベッドがライセンス契約をしています。日本では、ドリームベッドだけが、サータの商品作りを行っています。サータの基準を守りながら、コイルの製造からマットレス作りをしています。
品質の高いのポケットコイルと、通気の良い素材を使い、長く使用していただけるマットレスとなっています。
ドリームベッドでは、サータ以外にも様々なブランドを取り扱っています。
例えば、ドリームベッドでは、「ウォーターワールド」ブランドで、ウォーターベッドを扱っていますが、キレイな寝姿勢で眠るという考えは、サータと同じです。
また、初めて跳ね上げベッドを製造したのがドイツの「ルフ」ブランドですが、こちらもドリームベッドで販売しています。
ドリームベッドでは、サータ、ウォーターベッド、ルフなど、色々な特徴をもったブランドを取り扱っています。それらを融合させて展開できているのが、商品作りの強みにもなっています。

4.ロゴ変わりました?

2019年にサータのロゴを一新しました。約40年前にサータは日本での発売を開始しています。ブランディングの見直しを計り、紺を基調としたロゴに変わりました。

公式サイトもリニューアルし、「妥協しない人」というキャッチコピーに合わせて、陸上男子100m走の山縣亮太選手のインタビュー記事も掲載しています。
(サータ公式サイト 山縣選手の特設サイトはこちら)

5.自分にあったマットレスの探し方は?

初めての方には、ポスチャーノーマルで寝て、硬めが良いのか、柔らかめが良いのか、寝比べてみるのが良いと思います。柔らかめが良い場合は、ボスチャーノーマルベース+ピロートップを選ぶのが良いでしょう。
反対に、硬めが希望の場合は、ポスチャーノーマルの9インチがおすすめです。しっかりとしたベースで、安定感のある寝心地を体感できるでしょう。

まとめ

眠りにこだわっている

H型ゾーニングで寝心地を重視しているだけでなく、ファイヤーブロッカーという難燃素材を使い、眠りに対して、安心・安全面を考えたマットレス作りをしています。
全周エアーレットも、湿気の多い日本の気候に合っていて、快適な眠りにこだわりを持っています。

種類が豊富

体との接地面である表面の生地に、通常バージョンのジャンプキルトに加えて、ピロートップや、立体ピローソフトなど、色々な種類があります。
コイルのインチ数も色々と選べて、好みに合わせた商品選びが可能です。

マットレスの厚みがある

サータのマットレスには、表面に何層も詰め物が入っています。しかも、表裏両面に詰め物が入っています。中心部には、ポケットコイルコイルが入っており、コイルのインチ数が高いと、その分、マットレスの厚みも増します。厚みがある分、寝心地も良くなっています。注意点としては、ベッドフレームを購入する場合、ベッドフレームとマットレスの見た目のバランスも、気にした方が良いでしょう。サータのベッドフレームであれば、厚みのあるマットレスを乗せても、バランスの良いデザインになっています。

※この記事の内容は、投稿日(更新)時点での情報に基づいて書かれています。仕様変更や取扱い終了商品もございます。ご了承ください。

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この記事を書いた人:はしもと

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